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今後、皆さんからのご要望で、よく尋ねられる内容とその回答を充実させていきます。
こちらで解決されない場合は、「Dr.Qとの談話室」から、ご質問ください。 |
■プレベナー(肺炎球菌の小児用ワクチン) | 2010/04/21 |
Q9. 肺炎球菌感染症と小児用の肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
A9. 肺炎球菌は病原性が強く、成人死亡統計でもつねに上位にあります。 成人用(高齢者用)の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は、 わが国ではすでに20年前から発売され効果をあげております。 さて、小児においても肺炎球菌は、やはり怖い病原菌です。 もちろん肺炎・中耳炎の起因菌ですが、敗血症ならびに細菌性 髄膜炎をおこすと死亡や後遺症の原因ともなります。 毎年、世界では70〜100万人の5歳未満の小児が、肺炎球菌の 感染症によって死亡していると推定されています。 (小児と成人では、免疫機構が違います。) 小児用の肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、2000年米国で導入 され、現在世界97カ国で使用・45カ国で定期接種されております。 2007年WHOとユニセフは、プレベナーを世界各国で 定期接種に導入することを推奨しました。 わが国では、2010年(定期接種ではありませんが)承認されました。 |
■Hibワクチンについて | 2009/01/14 |
Q4. 乳幼児に対するHibワクチン(ヘモフィルス属インフルエンザ桿菌B型ワクチン)が、 任意接種(有料)で始まったと聞きましたが、適応はどう考えるのがよいでしょうか? A4. わが国の0歳児死亡は少ないのですが、1〜4歳幼児死亡率は先進国では最も高いのです。 その理由のひとつは、Hib(ヘモフィルス属インフルエンザ桿菌B型)による細菌性髄膜炎が あげられます。死亡率・後遺症危険性ともに高く、今でも怖い疾患です。 欧米諸国をはじめ、世界100ヵ国でこのワクチンは導入され効果をあげています. 対象年齢と接取回数 0歳児は、3回(3〜8週間隔)。 1〜3歳は、1回のみ。 供給開始:平成20年12月20日 (わが国では、任意接種:有料) 予約方法:完全予約制 (事前にイニシャル登録が必要です) 供給体制:月1回(毎月5日までに予約し、20日以降に実施します)
Q5. Hibワクチンを特にお勧めするベビーは? A5. 0〜3歳のすべてのベビーが対象です。 いわさき小児科が、Hibワクチンを特にお勧めするのは、下記のベビーです。 1)中耳炎をくり返す・肺炎をおこしたことのあるベビー。 2)髄膜炎(無菌性を含めて)を発症したことのあるベビー。 3)からだが弱い、免疫が弱いと指摘されたことのあるベビー (0歳で、はしか・水ぼうそうに罹患されたベビー)。 4) 0歳、1歳のうちに(3歳未満の時期に)保育所に入所される予定のベビー。 5)ご両親に、アレルギー性鼻炎・気管支喘息・虚弱不妊傾向・免疫不全のある方のベビー。 |
■MR(麻疹・風疹)ワクチン | 2008/01/31 |
Q2 年長児対象のMR(麻疹・風疹)ワクチン2期接種について教えて ください。
A2 平成18年度から年長児(就学前1年間)を対象にして、MR (麻疹・風疹)ワクチン2期の接種が始まりました。 1歳のときにMR(麻疹・風疹)ワクチン1期をされた方に、数年後 もう一度接種するものです。 欧米、中国、韓国でも、すでに約10年前から2回接種となっています。 我が国でも遅ればせながら、2回接種が導入されました。 年長児(就学前1年間)でMR(麻疹・風疹)ワクチン2期がお済み でない方は、最寄の小児科にて接種される事をお勧めいたします。 (3月31日まで、無料です) 一度はしか(麻疹)や風しん(風疹)にかかって(罹患されて)いても MR(麻疹・風疹)ワクチン2期は実施が薦められています。
Q3 平成20年度から実施予定のMR(麻疹・風疹)ワクチン・2回接種に ついて教えてください。
A3 中学1年生と高校3年生を対象に5年間、MR(麻疹・風疹)ワクチン の2回接種が始まる予定です。(無料) これで現在の小学2年生から高校2年生まですべての児童・生徒にも 諸外国なみに2回接種が実施されことになりました。 |
■Q1 インフルエンザワクチンについて | 2006/11/15 |
Q インフルエンザワクチンの効果について質問です。 ワクチン接種しても、インフルエンザに感染することがあると聞きました。 ワクチン接種の意義について、教えてください。 A 例えば、はしか(麻疹)ワクチンは、100人に接種すると95人以上は罹患(感染)しません。 それに対して「インフルエンザ(flu)は、接種しても罹患することがある」と知られています。 その効果は、最高体温を1℃下げる・有熱期間を1日短縮すると言われています。 つまりたとえ罹患しても、重症化しないために接種するのです。 (流行期に備えてできるだけ年内に接種されることが推奨されています。) ワクチンを接種されても、流行期には、うがい・休養・保温等に留意しましょう。 |
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